8月25日(水)

同日、戸沢村の最上川に沿った国道沿にある「殉難の碑」を訪れ、おまいりさせていただきました。
これは2人の若い教師(共に25歳)が生徒を助け、自らは殉職したという事実に基づいて建立されたものです。
1970年(昭和45年)4月24日、古口小学校柏沢分校の伊藤弘教諭と小関正芳教諭は、運動会練習のため児童8名を白糸分校に引率しての帰途、渡し船の転覆にあい、川に投げ出された子どもたちに手をつながせ、円陣を組ませるなど適切な指示を与えて、全員が救助されるのを見極め、自分たちは力尽きて、雪どけで増水した最上川に没し去ったということです。
救助にあたった人に「子どもたちを頼む」と必死に叫びながら先生たちの姿は消えていったそうです。
前途有望の青年教師の殉職をいたみ、現場近くに建立されたのがこの「殉難の碑」です。
お2人が生きていれば、まだ60代。
ご家族の方の悲しみはいかばかりかと思いますが、このような素晴らしい教師がいたということは、本県の教育界ばかりでなく、山形県民の誇りだと思います。
花を手向けながら、心から若い先生お二人の御冥福を祈りました。
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