山形県バイオクラスター形成推進会議

2022年8月19日、山形県バイオクラスター形成推進会議が行われました。
この会議は、山形県の先導的なバイオ技術を核とした知的・産業クラスターの形成を
図るために、鶴岡市に拠点を置く、慶應義塾大学先端生命科学研究所と
県内の関係機関の連携を強化することを目的としています。
今回は、バイオクラスターの形成に向けた取り組みと、
慶應義塾大学先端生命科学研究所発のベンチャー企業や
連携企業による研究成果の発表が行われました。

会議に先立ち、吉村知事は以下のように挨拶しました。
「県内のバイオ関連分野の動きは本県が目指すイノベーションの創出、
発信による県づくりの大きな原動力となっています。
こうした動きを県内全域に広く普及させ、
山形大学や県の研究機関が有する知見や技術など本県の強みを
生かしながらイノベーションの輪をさらに大きく広げ、
厚みのあるクラスターの形成に結びつけて参りたいと考えています。」

会議では、山形県と鶴岡市がこれまでの取り組みを紹介。
慶應義塾大学先端生命研究所の研究教育活動やイベントなどを支援し、
人材育成や人的交流の拡大を図ってきました。
企業の研究成果発表では、国立がん研究センター
「がんメタボロミクス研究室」の新薬開発にむけたがん研究の発表、
株式会社山形丸魚は鯨特有の栄養・機能性成分を極力損なわないように
開発した、鯨肉加工品の鯨ベーコンを紹介しました。

その後、各企業の発表内容を踏まえて今後の取り組みや
研究体制の強化など、バイオクラスターの形成加速にむけた意見交換が行われ、
会議は終了しました。