令和6年度「樹氷復活県民会議」

2025年3月14日、
県庁にて樹氷復活県民会議が開催されました。

樹氷復活県民会議は、蔵王連峰の特徴的な植生であるオオシラビソ林を再生し、
県民の宝である樹氷の景観を復活させることを目的に令和5年に設立されました。
これまでにもオオシラビソを種から育てる活動や、次世代を担う子供たちが
参加して稚樹の移植活動を行っています。

会長の吉村知事は挨拶の中で「この冬も樹氷を目的に国内外から多くの観光客に
おいでいただいた。蔵王でたくさんの外国人を目にして、樹氷は山形県の宝で
あり、世界の宝でもあると実感した」とコメント。

一方で樹氷を形作るオオシラビソは、平成25年頃から虫の食害等により地蔵山、
地蔵山頂付近を中心に全体のおよそ2割弱にあたる約2万3000本が枯れており、
このままでは蔵王で樹氷が形成されなくなる恐れがある問題に触れ、
「改めて樹氷復活に向けたさまざまな活動支援に積極的に取り組み、今後さらに
樹氷復活に向けた取り組みが広がり、息の長い支援が活発化されることにより、
樹氷の景観が復活することを祈念する」と結びました。

会議では、来年度から規模を拡大してオオシラビソ林の再生活動に取り組んで
いくことを目指して、新たに「自然再生協議会」を設置し、自然再生事業実施
計画の策定に向けた検討を進めていくことが承認され閉会しました。